うぬぼれ屋のガストン

美しいベルと結婚するのは俺様だと思い込んでいる男がいます。腕力自慢のガストンです。子分のル・フウを連れて、町の中で銃をぶっ放し、飛んでいた鳥を打ち落としました。

[ル・フウ]
Wow! You didn’t miss a shot, Gaston.
You’re the greatest hunter in the whole world!

[字幕]
百発百中だな
狩りの名手だよ

[ガストン]
I know.

[字幕]
そうさ

子分のル・フウは、ガストンを世界一のハンターだとおだてました。ガストンは煙をあげている銃口に息を吹きかけて、得意気です。

ガストンは、ベルと結婚すると宣言しました。

[ガストン]
The lucky girl I’m going to marry.

[字幕]
俺はあの子にプロポーズする

日本語字幕には表れていませんが、ベルのことを「俺と結婚するラッキーガールだ」と言っているのですね。何て自信過剰なのでしょう…!

ガストンは、金物屋さんに掛けてある鍋を鏡代わりにして、自分の顔を惚れ惚れと眺め、「美女と美男でお似合いだ」と言いました。

町を行くガストンを、3人の若い女性が憧れの眼差しで見つめています。

[女性たち]
Look, there he goes
Isn’t he dreamy?

[字幕]
ねえ 見て ガストンさんよ

dreamy = すてきな

[女性たち]
Be still, my heart
I'm hardly breathing
He's such a tall, dark, strong
and handsome brute

[字幕]
胸がドキドキするわ
男らしくて
町一番のハンサム

still = 穏やかな
brute = 野獣のような男性

still は「まだ」という意味で使われることが多いですが、「穏やかな」という意味もあります。「Be still, my heart」は、「私の心臓、落ち着け!」と女性たちが言っているのです。

強くたくましく、自信たっぷりのガストンは、ベルを誘いに行きます。どうなるのでしょうか?