ユニークな召使たち

お父さんを助けた代わりに、ベルはお城で過ごすことになりました。ルミエールの口添えもあって、野獣はベルを牢獄ではなく部屋に住まわせることにしました。

[野獣]
The castle is your home now,
so you can go anywhere you like,
except the west wing.

[字幕]
どこの出入りも自由だ
西の棟以外は

[ベル]
What's in the west...

[字幕]
そこには?

[野獣]
It's forbidden!

[字幕]
近寄るな

except = 以外は
forbidden = 禁じられた

短気ではありますが、野獣なりにベルに優しさを示そうとしています。野獣はベルを部屋に案内して言いました。

[野獣]
Now, if you need anything, my servants will attend you.

[字幕]
用事は召使に頼めばよい

attend = 世話をする

時計のコグスワースやろうそくのルミエール以外にも、お城には、魔法で家具や食器の姿になった召使がたくさんいます。

ベルが部屋で泣いていると、ドアをノックする音が聞こえ、ティーポットとティーカップが歩いて入ってきました。ポット夫人と息子のチップです。

[ポット夫人]
I thought you might like a spot of tea.

[字幕]
お茶の用意を

spot of tea = 小さいカップの紅茶

ポット夫人は、ベルを気遣ってお茶を入れに来てくれたようです。ベルもそれに応えて、座ってお茶をいただきました。

[ポット夫人]
That was a very brave thing you did, my dear.

[字幕]
あなたがしたことは立派よ

[ワードローブ]
We all think so.

[字幕]
ほんと

[ベル]
But I've lost my father, my dreams, everything.

[字幕]
でも父だけでなく
夢も失ったわ

[ポット夫人]
Cheer up, child.
It'll turn out all right in the end.
You'll see.

[字幕]
元気を出して 最後には
きっといいこともあるわ

turn out = ~になる

ベルがお城に入ってきたとき、コグスワースとルミエールはベルに気づきましたが、ベルはふたりの姿を見ていません。そのため、魔法にかけられた召使と初めて話したのは、ポット夫人やワードローブでした。動いてしゃべる食器や家具を見て、ベルはびっくりしますが、相手の親切をすぐに受け入れて、きちんと対応するのも、ベルの素晴らしさのひとつですね。

ユニークな召使たちがいるお城で、これからベルはどのような生活をするのでしょうか。