ベルがお城に来てから、召使たちは、ベルのおかげで魔法が解けるのではないかと期待しています。
でもそのためには、バラの花が散ってしまう前に、ベルと野獣が愛し愛されなければなりません。
[ルミエール]
Master, have you thought
that perhaps this girl could be the one
to break the spell?
[字幕]
彼女こそ 呪いを解く
大事な鍵かと
[野獣]
Of course I have!
I'm not a fool.
[字幕]
とうに気づいている
[ルミエール]
Good! So, you fall in love with her,
she falls in love with you, and poof!
The spell is broken.
We'll be human again by midnight.
[字幕]
早く思い思われる仲になって
呪いが解ければ
人間に戻れます
[ポット夫人]
It's not that easy, Lumiere.
These things take time.
[字幕]
愛には時間が必要だわ
野獣は、恐ろしい自分の容姿を思うと、なかなか自信が持てません。
ポット夫人とルミエールは、他の魅力に訴えるようにと野獣を励ましました。礼儀正しく紳士的に振る舞い、笑顔でいること、優しく誠実に接し、何よりも腹を立てないこと、など様々なことをアドバイスしています。野獣の一番の欠点は、短気であることのようです。
しかしこの直後、誘っていた夕食にベルが来ないとわかると、野獣は怒り狂いました。ベルの部屋のドアを乱暴に叩いて怒鳴り散らします。
[野獣]
You'll come out or I'll... I'll...
I'll break down the door!
[字幕]
開けないとドアを破るぞ
[ルミエール]
Master, I could be wrong,
but that may not be the best way
to win the girl's affections.
[字幕]
強引なやり方では
女性の愛は勝ち取れません
[コグスワース]
Please attempt to be a gentleman.
[字幕]
どうか紳士的になさるように
affection = 愛情、好意
attempt = ~しようと努力する、試みる
ルミエールが言った「I could be wrong, but…」は「間違っているかもしれませんが」という意味です。召使であるルミエールが、野獣の行動の間違いを指摘するために、謙遜した表現を使いながら助言しているのですね。
ルミエールたちのアドバイスに基づき、野獣はベルに丁寧に話しかけることにしました。
[野獣]
Will you come down to dinner?
[字幕]
どうか食堂へ
[ベル]
No!
[字幕]
いいえ
野獣は「Will you ~」と言ってみましたが、ベルからきっぱりと断られました。むっとしている野獣をコグスワースがなだめ、野獣はもう一度、更に丁寧な表現で言いました。
[野獣]
It would give me great pleasure
if you would join me for dinner.
[字幕]
食事をしていただきたい
この私と一緒に
[コグスワース]
And we say "please."
[字幕]
“どうか”は?
[野獣]
Please.
[字幕]
どうか
[ベル]
No, thank you.
[字幕]
断ります
こんなに丁寧に言ったにも関わらず、ベルの返事は変わりません。野獣は怒りに任せてわめき、「飢えて死ぬがよい」とベルに吠えて立ち去りました。野獣の後ろ姿を見送りながら、召使たちはがっくりと肩を落としています。
ひとり自分の部屋に戻った野獣は、静かにつぶやきました。
[野獣]
I'm just fooling myself.
She'll never see me as anything but a monster.
It's hopeless.
[字幕]
無理もない
彼女にとって私は...
ただの怪物
望みはない
その時、バラの花びらが1枚散りました。このバラの花が全部散ってしまったら、野獣や召使たちは、永遠に人間に戻ることができなくなります。
ベルと野獣はこの後どうなるのでしょうか。よく知られているように、美女と野獣はハッピーエンドで終わります。どのようにして、こんなふたりの距離が縮まるのでしょうか。
続きはぜひ映画でお楽しみください。